现在的位置:首页 > 日语学习 > 阅读学习 正文
狂人日記(鲁迅作品日文版)
发布时间:2007-06-17 浏览:   网友评论   【论坛】 【收藏】  字体设置:
某君兄弟数人はいずれもわたしの中学?代の友?で、久しく?れているうち便りも途?えがちになった。先?ふと大病(たいびょう)に罹(かか)った者があると?いて、故?(こきょう)に?る途中立寄ってみるとわずかに一人に会った。病?に罹ったのはその人の弟で、君がせっかく?ねて来てくれたが、本人はもうスッカリ全快して官吏候?となり某地へ赴任したと?り、大笑いして二?の日?を出した。これを?ると当?の病状がよくわかる。旧友?君に献じてもいいというので、持ち?って一?してみると、病?は迫害狂の?で、?がすこぶるこんがらがり、筋が通らず出?目(でたらめ)が多い。日附(ひづけ)は?いてないが墨色(すみいろ)も?体も一?でないところを?ると、一?(じ)に?いたものでないことが明らかで、?々(まま) (れんらく)がついている。 家が?たらこれでも何かの役に立つかと思って、言?の?りは一字もなおさず、?事中の姓名だけを取?えて一篇にまとめてみた。?名は本人平?後自ら?したもので、そのまま用いた。七年四月二日しるす。



        一

 今夜は大?月の色がいい。
 乃公(おれ)は三十年あまりもこれを?ずにいたんだが、今夜?ると?分が殊(こと)の外(ほか)サッパリして初めて知った、前の三十何年?は全く?中であったことを。それにしても用心するに越したことはない。もし用心しないでいいのなら、あの?家(ちょうけ)の犬めが何だって乃公の眼を?るのだろう。
 乃公が恐れる理(わけ)がある。

        二

 今夜はまるきり月の光が?い。乃公はどうも?だと思って、早くから?をつけて?を出たが、 翁(ちょうじいさん)の目付(めつき)がおかしいぞ。乃公を恐れているらしい。乃公をやっつけようと思っているらしい。ほかにまだ七八人もいるが、どれもこれも?や耳を密著(くっつ)けて乃公の?をしている。乃公に?られるのを恐れている。往来の人は皆そんな?だ。中にも薄?味の?い、最もあくどい奴は口をおッぴろげて笑っていやがる。乃公は?の天?(てっぺん)から足の爪先(つまさき)までひいやりとした。解った。彼らの手配がもうチャンと出来たんだ。乃公はびくともせずに?いていると、前の方で一群の子供がまた乃公の?をしている。目付は 翁と酷似(そっくり)で、?色は皆?青(てっせい)だ。一体乃公は何だってこんな子供から怨みを受けているのだろう。とてもたまったものじゃない。大声あげて「お前は乃公にわけを言え」と怒?ってやると彼らは一散に逃げ出した。
 乃公と 翁とは何の怨みがあるのだろう。往来の人にもまた何の怨みがあるのだろう。そうだ。二十年前、古久(こきゅう)先生の古?面(ふるちょうめん)を踏み?したことがある。あの?古久先生は大?不?嫌であったが、 翁と彼とは?合(しりあ)いでないから、定めてあの?を (ききつた)えて不平を引受け、往来の人までも乃公に怨みを抱くようになったのだろう。だが子供等は一体どういうわけだえ。あの?分にはまだ生れているはずがないのに、何だって?な目付でじろじろ?るのだろう。乃公を恐れているらしい。乃公をやっつけようと思っているらしい。本当に恐ろしいことだ。本当に痛ましいことだ。
 おお解った。これはてっきりあいつ等のお袋が教えたんだ。

        三

 一?じゅう睡(ねむ)れない。何事も研究してみるとだんだん解って来る。
 彼等は――知?(ちけん)に鞭打たれたことがある。?士から?手(はりで)を食(くら)ったことがある。小役人から?(かかあ)を取られたことがある。また彼等の が金?からとっちめられて?理死(むりじに)をさせられたことがある。その?の?色でもきのうのようなあんな凄いことはない。
 最も奇怪に感じるのは、きのう往来で逢ったあの女だ。彼女は子供をたたいてじっとわたしを (みつ)めている。「叔(おじ)さん、わたしゃお前に二つ三つ咬(か)みついてやらなければ?が?まない」これにはわたしも全くおどかされてしまったが、あの牙ムキ出しの青ッ面(つら)が何だかしらんが皆笑い出した。すると?老五(ちんろうご)がつかつか?んで来て、わたしをふんづかまえて家(うち)へ?れて行った。家(うち)の者はわたしを?ても知らん振りして に入ると?(かぎ)を?け、まるで (とりがも)のように?われているが、このことはどうしてもわたしの腑に落ちない。
 四五日前に狼村(おおかみむら)の小作人が不?を告げに来た。彼はわたしの大(おお)アニキと?をしていた。村に一人の大?人(だいあくにん)があって寄ってたかって打?(うちころ)してしまったが、中には彼の心?をえぐり出し、油煎(あぶらい)りにして食べた者がある。そうすると肝が太くなるという?だ。わたしは一言(ひとこと)差出口(さしでぐち)をすると、小作人と大アニキはじろりとわたしを?た。その目付がきのう逢った人?の目付に寸分?いのないことを今知った。
 想い出してもぞっとする。彼等は人?を食い?(な)れているのだからわたしを食わないとも限らない。
 ?たまえ。……あの女がお前に咬みついてやると言ったのも、大?の牙ムキ出しの青面(あおつら)の笑も、先日の小作人の?も、どれもこれも皆暗号だ。わたしは彼等の?の中から、そっくりそのままの毒を?出し、そっくりそのままの刀を?出す、彼等の牙は生白(なまじろ)く光って、これこそ本当に人食いの道具だ。
 どう考えても乃公は?人ではないが、古久先生の古?面に蹶?(けつまづ)いてからとても六(む)ツかしくなって来た。彼等は何か意?を持っているようだが、わたしは全く推?が出来ない。まして彼等が?をそむけて乃公を?人と言い布(ふ)らすんだからサッパリわからない。それで想い出したが、大アニキが乃公に?文を?かせてみたことがある。人物 でいかなる好人物でもちょっとくさした句があると、彼はすぐに?点(けんてん)をつける。人の?口(あくこう)を?くのがいいと思っているので、そういう句があると「翻天妙手(ほんてんみょうしゅ)、?と同じからず」と誉め立てる。だから乃公には彼等の心が解るはずがない。まして彼等が人を食おうと思う?なんかは。
 何(なん)に限らず研究すればだんだんわかって来るもので、昔から人は人をしょっちゅう食べている。わたしもそれを知らないのじゃないがハッキリ?えていないので?史を?けてみると、その?史には年代がなく曲り歪んで、どの?の上にも「仁道 」というような文字が?いてあった。ずっと睡(ねむ)らずに夜中まで めていると、文字の?からようやく文字が?え出して来た。本一ぱいに?き?めてあるのが「食人」の二字。
 このたくさんの文字は小作人が?った四方山(よもやま)の?だ。それが皆ゲラゲラ笑い出し、?味の?い目付でわたしを?る。
 わたしもやっぱり人?だ。彼等はわたしを食いたいと思っている。

        四

 朝、静坐(せいざ)していると、?老五が?を?んで来た。野菜が一皿、蒸?(むしうお)が一皿。この?の眼玉は白くて硬く、口をぱくりと?けて、それがちょうど人を食いたいと思っている人?のようだ。箸をつけてみると、つるつるぬらぬらして?かしらん、人かしらん。そこではらわたぐるみそっくり吐き出した。
「老五、アニキにそう言ってくれ。乃公は?がくさくさして堪らんから庭内を?こうと思う」
 老五は返事もせずに出て行ったが、すぐに?って来て?を?けた。
 わたしは身?きもせずに彼等の手配を研究した。彼等は放すはずはない。果してアニキは一人のおやじを引?って来てぶらぶら?いて来た。彼の眼には?味?い光が?ち、わたしの看破りを恐れるように、ひたすら?を下げて地に向い、眼?の横べりからチラリとわたしを眺めた。アニキは言った。
「お前、きょうはだいぶいいようだね」
「はい」
「きょうは何先生(かせんせい)に来ていただいたから、?てもらいな」
「ああそうですか」
  わたしはこの が首?(くびきり)役であるのを知らずにいるものか。?を?るのをつけたりにして肉付を量り、その手柄で一分の肉の分配にあずかろうというのだ。乃公はもう恐れはしない。肉こそ食わぬが、胆魂(きもたま)はお前?よりよっぽど太いぞ。二つの拳固を差出して彼がどんな?に仕事をするか?てやろう。 は坐っていながら眼を?じて、しばらくはさすってみたり、またぽかんと眺めてみたり、そうして鬼の眼玉を剥き出し
「あんまりいろんな事を考えちゃいけません。静かにしているとじきに好くなります」
 フン、あんまりいろんな事を考えちゃいけません、静かにしていると肥りまさあ! 彼等は余?に食べるんだからいいようなものの乃公には何のいいことがある。じきに「好くなります」もないもんだ。この大?の人?は人を食おうと思って?(かげ)になり?(ひなた)になり、小盾になるべき方法を考えて、なかなか手取早く片附けてしまわない、本当にお笑草(わらいぐさ)だ。乃公は我慢しきれなくなって大声上げて笑い出し、すこぶる愉快になった。自分はよく知っている。この笑声の中には?勇と正?がある。 とアニキは?色を失った。乃公の勇?と正?のために されたんだ。
 だがこの勇?があるために彼等はますます乃公を食いたく思う。つまり勇?に肖(あやか)りたいのだ。 は?を跨いで出ると?くも行かぬうちに「早く食べてしまいましょう」と小声で言った。アニキは合点した。さてはお前が元なんだ。この一大 は意外のようだが?して意外ではない。仲?を集めて乃公を食おうとするのは、とりもなおさず乃公のアニキだ。
 人を食うのは乃公のアニキだ!
 乃公は人食(ひとくい)の兄弟だ!
 乃公自身は人に食われるのだが、それでもやっぱり人食の兄弟だ!

        五

 この?日の?は一?退いて考えてみた。たといあの が首?役でなく、本当の医者であってもやはり人食人?だ。彼等の祖?李?珍(りじちん)が作った「本草(ほんそう)何とか」を?ると人?は煎じて食うべしと明かに?いてある。彼はそれでも人肉を食わぬと言うことが?き得ようか。
 家(うち)のアニキと来ては、全くそう言われても仕方がない。彼は本の をした?、あの口からじかに「子(こ)を易(か)へて而(しか)して食(くら)ふ」と言ったことがある。また一度、偶然ある好からぬ者に?して をしたことがある。その?の?に、彼は?されるのが当然で、まさにその肉を食(くら)いその皮に寝(い)ぬべしと言った。当?わたしはまだ小さかったが、しばらくの?胸がドキドキしていた。先日狼村(ろうそん)の小作人が来て、肝を食べた?をすると、彼は格 きもせずに?えず首を?り?(うご)していた。そら?たことか、おお根が残酷だ。「子(こ)を易(か)へて而(しか)して食(くら)ふ」がよいことなら、どんなものでも皆易(か)えられる。どんな人でも皆食い得られる。わたしは彼の を迂?に?いていたが、今あの?のことを考えてみると、彼の口端には人?の脂がついていて、腹の中には人を食いたいと思う心がハチ切れるばかりだ。

        六

 真?けのけで、昼かしらん夜かしらん。?家の犬が哭き出しやがる。
 ?子に似た?心、?の怯懦(きょうだ)、狐狸(こり)の狡猾……



        七

 わたしは彼等の手段を悟った。手取り早く?してしまうことは、いやでもあるし、またやろうともしないのだ。罪祟りを恐れているから、?(みな)の者が を取って?を?り?め、わたしに自害を迫っているのだ。四五日このかた往来の男女の?子を?ても、アニキの行?を?ても八九分通りは悟られて来た。一番都合のいいのは、?を解いて梁(はり)に?け、自分で?(くび)れて死ねば彼等に?人の罪名がないわけだ。そうすれば自然?いが通って皆大喜びで鼠泣きするだろう。しかし?き恐れ?い悲しんで死んでも、いくらか?せるくらいでまんざら役に立たないことはない。
 彼等は死肉を食べつつある!――何かの本に?いてあったことを想い出したが、「海乙那(かいおつな)」という一?の代物がある。眼光(めつき)と?子がとても?い。いつも死肉を食って、どんな大きな骨でもパリパリと咬み?き、腹の中に?(の)み下してしまう。想い出しても恐ろしいものだが、この「海乙那」は狼の で、狼は犬の本家である。先日?家の犬めが?度も乃公を?たが、さてこそ彼も一味徒党で、もう接洽(ひきあい)もすんでいるのだろう。あの がいくら地面を眺めたって、乃公を胡魔化すことが出来るもんか。中にも?の毒なのは乃公のアニキだ。彼だって人?だ。恐ろしい事とも思わずに何ゆえ仲?を集めて乃公を食うのだろう。やっぱり永年(ながねん)のしきたりで?い事とは思っていないのだろう。それとも良心を?失してしまって、知っていながらことさら犯しているのだろう。
 わたしは食人者を?う。まず彼から?起して食人の人?を し、また彼から先手をつける。

        八

  この?の道理は今になってみると、彼等もわかり切っているのだ。
 ひょっくり一人の男が来た。年?は二十前後で、人相はあまりハッキリしていないが、?じゅうに笑いを浮べてわたしに向ってお辞?をした。彼の笑いは本当の笑いとは?えない。わたしは?いてみた。
「人食いの仕事は旨く行ったかね」
 彼はやっぱり笑いながら?した。
「 年じゃあるまいし、人を食うことなど出来やしません」
 わたしは彼が仲?であることにすぐに?がついた。人を食うのを喜ぶのだろうと思うと、勇?百倍して?理にも?いてやろうと思う。
「うまく行ったかえ」
「そんなことを?いてどうするんだ。お前は本?(ほんとう)にわかるのかね。冗当を言っているんじゃないかな。きょうは大?いい天?だよ」
 天?もいいし月も明るい。だが乃公はお前に?くつもりだ。
「うまく行ったかえ」
 彼はいけないと思っているのだろう。あいまいの返辞をした。
「いけ……」
「いけない? あいつ等はもう食ってしまったんだろう」
「ありもしないこと」
「ありもしないこと? 狼村(ろうそん)では?在食べているし、本にもちゃんと?いてある。出来立てのほやほやだ」
 彼は?色を?えて?のように青くなり目を※(「目+?」、第3水?1-88-85)(みは)って言った。
「あるかもしれないが、まあそんなものさ……」
「まあそんなものだ。じゃ旨く行ったんだね」
「わたしはお前とそんな?をするのはいやだ。どうしてもお前は っている。?をすればするほど って来る」
 わたしは跳び上って眼を?けると、体じゅうが汗びっしょりになり、その人の姿は?えない。年?はわたしのアニキよりもずっと若いがこいつはテッキリ仲?の一人に?いない。きっと彼等の が彼に教えて、そうしてまた彼の子供に?えるのだろう。だから小さな子供等が皆憎らしげにわたしを?る。

        九

 自分で人を食えば、人から食われる恐れがあるので、皆疑い深い目付をして?と?と?き合う。この心さえ除き去れば安心して仕事が出来、道を?いても?を食っても睡眠しても、何と朗らかなものであろう。ただこの一本の?(しきい)、一つの?所があればこそ、彼らは?子、兄弟、夫?、朋友、?弟、仇?、各々相?(し)らざる者までも皆一?にかたまって、互に?め合い互に?制し合い、死んでもこの一?を跨ぎ去ろうとはしない。

        一?

 朝早くアニキの所へ行ってみると、彼は堂?の外で空を眺めていた。わたしは彼の後ろから近寄って?前に立ち塞がり、いとも静かにいとも?しげに彼に向って言った。
「兄さん、わたしはあなたに言いたいことがある」
「お前、言ってごらん」
 彼は?をこちらに向けて?を?かした。
「わたしは二つ三つ?をすればいいのだが、旨く言い出せるかしら。兄さん、大抵初めの野蛮人は皆人を食っていた。後になると心の持方が?って来て、中には人を食わぬ者もあり、その人?は?(たち)のいい方で人?に成り?り、真の人?に成り?った。またある者は虫ケラ同?にいつまでも人を食っていた。またある者は や猿に?化し、それから人?に成り?った。またある者は善いことをしようとは思わず、今でもやはり虫ケラだ。この人を食う人?は人を食わぬ人?に比べてみると、いかにも忌わしい愧(は)ずべき者ではないか。おそらく虫ケラが猿に劣るよりももっと甚だしい。
 易牙(えきが)が彼の子供を蒸して桀?(けっちゅう)に食わせたのはずっと昔のことで?だってよくわからぬが、?古が天地を (かいびゃく)してから、ずっと易牙の?代まで子供を食い?け、易牙の子からずっと徐?林(じょしゃくりん)まで、徐?林から狼村で捉まった男までずっと食い?けて来たのかもしれない。去年も城内で犯人が?されると、?症(ろうしょう)病みの人が彼の血を に※(「くさかんむり/(酉+隹)/れんが」、第3水?1-91-44)(ひた)して食った。
 あの人?がわたしを食おうとすれば、全くあなた一人では法返しがつくまい。しかし何も向うへ行って仲?入をしなければならぬということはあるまい。あの人?がわたしを食えばあなたもまた食われる。?局仲?同志の食い合いだ。けれどちょっと方?を?えてこの?ですぐに改めれば、人々は太平?事で、たとい今までの仕来(しきた)りがどうあろうとも、わたしどもは今日(こんにち)特?の改良をすることが出来る。なに、出来ないと被仰(おっしゃる)るのか。兄さん、あなたがやればきっと出来ると思う。こないだ小作人が?租を要求した?、あなたが出来ないと?ねつけたように」
 最初彼はただ冷笑するのみであったが、まもなく眼が?味?く光って来て、彼等の秘密を?き破った?には?じゅうが真青になった。表?の外には大?の人が立っていて、 翁と彼の犬もその中に交って皆恐る恐る近寄って来た。ある者は?を?られぬように?かぶりをしていたようでもあった。ある者はやはりいつもの青面(あおづら)で出?(でっぱ)を抑えて笑っていた。わたしは彼等が皆一つ仲?の食人?であることを知っているが、彼等の考(かんがえ)が皆一?でないことも知っている。その一?は昔からの仕来りで人を食っても?わないと思っている者で、他の一?は人を食ってはいけないと知りながら、やはり食いたいと思っている者である。彼等は他人に?破されることを恐れているのでわたしの?を?くとますます腹を立て口を尖らせて冷笑している。
 この?アニキはたちまち?相を?わし、大喝一声した。
「皆出て行け、?狂(きちがい)を?て何が面白い」
 同?にわたしは彼等の巧妙な手段を悟った。彼等は改心しないばかりか、すでに用心深く手配して?狂という名をわたしにかぶせ、いずれわたしを食べる?に?事に を合せるつもりだ。?(みな)が一人の?人を食った小作人の?もまさにこの方法で、これこそ彼等の常用手段だ。
 ?老五は?々(ぷんぷん)しながらやって来た。どんなにわたしの口を抑えようが、わたしはどこまでも言ってやる。
「お前?は改心せよ。真心から改心せよ。ウン、解ったか。人を食う人は将来世の中に容れられず、生きてゆかれるはずがない。お前?が改心せずにいれば、自分もまた食い尽されてしまう。仲?が殖(ふ)えれば殖えるほど本当の人?に依って?亡されてしまう。 が、狼を狩り尽すように――虫ケラ同?に」
 彼等は皆?老五に追?われてしまった。?老五はわたしに?めて部屋に?らせた。部屋の中は真暗で横梁(よこはり)と椽木(たるき)が?の上で震えていた。しばらく震えているうちに、大(おおい)に持上ってわたしの身体の上に堆?した。
 何という重みだろう。?ね返すことも出来ない。彼等の考は、わたしが死ねばいいと思っているのだ。わたしはこの重みが※(「言+虚」、第4水?2-88-74)(うそ)であることを知っているから、押除(おしの)けると、身体中の汗が出た。しかしどこまでも言ってやる。
「お前はすぐに改心しろ、真心から改心しろ、ウン解ったか。人を食う奴は将来容れられるはずがない」

        一一

 太?も出ない。?も?かない。?日二度の御?だ。
 わたしは箸をひねってアニキの事を想い出した。解った。妹の死んだ?も全く彼だ。あの?妹はようやく五?になったばかり、そのいじらしい可?らしい?子は今も眼の前にある。母?は泣き?けていると、彼は母?に?めて、泣いちゃいけないと言ったのは、大方自分で食ったので、泣き出されたら多少?の毒にもなる。しかし果して?の毒に思うかしら……
 妹はアニキに食われた。母は妹が?くなったことを知っている。わたしはまあ知らないことにしておこう。
 母も知ってるに?いない。が泣いた?には何にも言わない。大方当り前だと思っているのだろう。そこで想い出したが、わたしが四五?の?、堂前に?んでいるとアニキが言った。?の病には、子たる者は自ら一片(ひときれ)の肉を切取ってそれを煮て、?に食わせるのが好(よ)き人というべきだ。母もそうしちゃいけないとは言わなかった。一片食えばだんだんどっさり食うものだ。けれどあの日の泣き方は今想い出しても、人の悲しみを催す。これはまったく奇妙なことだ。

        一二

 想像することも出来ない。
 四千年来、?々人を食う地方が今ようやくわかった。わたしも永年(ながねん)その中に交っていたのだ。アニキが家政のキリモリしていた?に、ちょうど妹が死んだ。彼はそっとお菜の中に交ぜて、わたしどもに食わせた事がないとも限らん。
 わたしは知らぬままに何ほどか妹の肉を食わない事がないとも限らん。?在いよいよ乃公の番が来たんだ……
 四千年?、人食いの?史があるとは、初めわたしは知らなかったが、今わかった。真の人?は?出し?い。

        一三

 人を食わずにいる子供は、あるいはあるかもしれない。
 救えよ救え。子供……

(一九一八年四月)




底本:「?迅全集」改造社
   1932(昭和7)年11月18日?行
※「旧字、旧?名で?かれた作品を、?代表?にあらためる?の作?指?」に基づいて、底本の表?をあらためました。
その?、以下の置き?えをおこないました。
「彼奴→あいつ ?郎→あなた 或→ある・あるい(は) 如何なる→いかなる ~戴く→~いただく 一体→いったい ~置→~お 恐らく→おそらく か知ら→かしら 屹度→きっと 位→くらい ~?れ→くれ 此奴→こいつ 殊更→ことさら 此?→こないだ 此→この ~御?→~ごらん ?て→さて ~仕舞う→~しまう ~知れない→~しれない ?る→すこぶる 折角→せっかく 其(の)→その 大分→だいぶ ?山→たくさん 只→ただ 忽ち→たちまち ~?え→~たまえ 丁度→ちょうど 一寸→ちょっと 何?→どこ ?も→とても 中々→なかなか ?→はず 只管→ひたすら 程→ほど 正に・将に→まさに ?して→まして 先ず→まず 又、亦→また 未だ→まだ 丸切り→まるきり 丸で→まるで ?更→まんざら ~?た→~みた 若し→もし ~?う→~もらう 矢?(り)→やはり ?に→わずかに」
※底本は?ルビですが、一部を省きました。
入力:京都大学?子テクスト研究会入力班(上村要)
校正:京都大学?子テクスト研究会(高柳典子)
2004年11月19日作成
青空文?作成ファイル:
このファイルは、インタ?ネットの ?、青空文?(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。



●表?について
このファイルは W3C ?告 XHTML1.1 にそった形式で作成されています。 「くの字点」をのぞくJIS X 0213にある文字は、画像化して埋め?みました。

日本通特价销售卡西欧EW-3800H

来源:青空文库    作者:未知
打印】【顶部】【关闭
:
相关文章
网友评论
 用户名: 密码:   条网友评论,点击查看
匿名评论 评论可用论坛帐号 注册
声明:用户发表的评论内容仅代表其个人意见,不代表本站立场。
赞助商链接
论坛相关热贴
日语学习资料下载
日本音乐下载
日本动漫下载
日剧下载
赞助商链接
关于我们  -  免责声明  -  广告服务  -  联系我们  -  我要投稿  -  友情链接  -  人才招聘
Copyright©2006-2008 日本通 www.Howjp.com All rights reserved.
客服邮箱:Webmaster@howjp.com - 京ICP备08011992号